※本セッションは、ハイブリッドセッション(現地参加+オンライン視聴)です。
会場 | Venue : なごのキャンパス
概要 | Description :
水は、あらゆる産業と生活を支える基盤でありながら、その価値やリスクは十分に可視化されてきませんでした。
近年、世界各地で豪雨や洪水、渇水など「水」をめぐるリスクが顕在化しています。名古屋でも2026年9月の大雨により浸水被害が発生し、水インフラの課題は決して遠い国や未来の話ではないことを、改めて私たちに突きつけました。
気候変動、都市化、人口動態の変化、インフラの老朽化などが複雑に絡み合う中、水の課題は一つの都市や国だけでは解決できないグローバルな都市課題となっています。こうした中、水インフラは単なる「供給・処理の仕組み」から、災害への備え、都市や産業の持続可能性、さらには地域の未来を左右する“戦略領域”へと変わりつつあります。
本セッションでは、今回の名古屋での大雨も一つのきっかけとして、水問題の構造や国内外の潮流を捉えながら、データとAIによるリスクの可視化、科学的知見に基づく水資源の理解、そしてそれらを社会や事業としてどう実装していくのかを議論します。
名古屋と世界の都市は、水という共通課題から何を学び合えるのか。
行政、研究、テクノロジー、ビジネス、それぞれの視点から、これからの水インフラとグローバル都市の未来を考えます。
【登壇者(Presenters)※順不同】

原田 篤史 氏(Atsushi HARADA)
= ウォーターデジタル合同会社代表 | 技術士(衛生工学部門)
半導体など幅広い産業向けの純水・排水処理プラント、環境技術分野を専門とし、多数の企業へ技術コンサルティング・アドバイザリー業務を提供。また、技術評論社からの専門書の出版や、経済メディア「NewsPicks」への週刊解説記事の寄稿など、専門家としての情報発信にも積極的に取り組んでいる。

橋本 淳司 氏(Junji HASHIMOTO)
= 水ジャーナリスト | アクアスフィア・水教育研究所代表
1967年、群馬県館林市生まれ。水ジャーナリストとして水と人というテーマで調査、情報発信を行う。東洋経済オンラ
イン『意外と知らない暮らしの水のウソ?ホント?』、Yahoo!ニュース『水から考える日本と世界』連載中。アクアスフィア水教育研究所の代表として、企業、学校、地域などと協働し、探究的・協働的な学び、水環境保存プロジェクト活動、環境インタープリターの育成を行う。国際協力機構専門家(日中節水循環型都市構築プロジェクトにおける節水リーダーの育成)、参議院第一特別調査室調査員(「世界の水問題と日本の対外戦略」)、水循環基本法フォローアップ委員会委員、文部科学省スーパーグローバルハイスクール拠点校での授
業プロデューサーなど歴任。現在、武蔵野大学工学部サステナビリティ学科客員教授として「水とサステナビリティ」の研究、大学生による「水と暮らしプロジェクト」のサポートを行う。主な著書:『水の戦争』(文春新書)、『あなたの街の上下水道が危ない』(扶桑社新書)、『2024水の未来予測』(産業文化センター)など。

川崎 雅俊 氏(Masatoshi KAWASAKI)
= Water Scape株式会社 代表取締役社長
2005年サントリー株式会社入社、水科学研究所に配属。以来、サントリーグループが使う水資源のサステナビリティ確保に向けた研究開発活動に従事。2023年に、社内起業制度、FRONTIER DOJOにエントリーし、翌年(2024年)7月に免許皆伝を獲得。同年(2024年)9月に未来事業開発部に異動し、事業計画のブラッシュアップ等、行った上で、2025年1月にWater Scape株式会社を設立、代表就任。2025年4月より本格稼働し、現在、事業推進中。

的場 雄介 氏(Yusuke MATOBA)
= FRACTA CEO
日本の水処理最大手・栗田工業にて、20年以上にわたり事業の成長を牽引。営業、マーケティングから技術、R&D、IT/DX、経営企画まで、水処理ビジネスの全プロセスを熟知する稀有なキャリアを構築してきた。
2024年、買収した米シリコンバレー拠点のスタートアップ「Fracta社」CEOに抜擢される。英語・ポルトガル語・スペイン語を操る語学力と多様性を尊重する姿勢を活かし、こだわりが強く尖った才能を持つシリコンバレーの個性派エンジニア集団を統括。AIを用いた漏水リスク可視化技術を日米を中心に全世界200以上の自治体へ展開している。
令和6年度にはその取り組みが評価され、「インフラメンテナンス大賞」にて最高賞である内閣総理大臣賞を受賞。技術・経営・異文化マネジメントの知見を融合させ、世界規模でのインフラ老朽化課題の解決と水道経営の高度化を強力に牽引している。
【モデレータ-(Moderator)】

幸村 友美 氏(Tomomi KOMURA)
= CREATRY, Inc. 創業者 兼 CEO
1999年より人材・組織領域に携わり、2005年からシリコンバレーを拠点に、ITメディア・半導体領域での事業開発を経験。その後、Pasona NA, Inc.にて西海岸営業部責任者や国際事業開発部の立ち上げを担い、多くの日系企業の米国進出やグローバルな人材・組織づくりを支援。帰国後は、AIスタートアップの株式会社エクサウィザーズにて、HR Techやイノベーション・コミュニティ事業に携わる。2023年にシリコンバレーに本社を置くCREATRY,Inc.を設立し、現在は日系企業の海外進出支援、人事・組織開発、グローバルリーダー育成、組織文化変革などのコンサルティングを展開。日本と米国、スタートアップと日本企業の双方の組織を見てきた経験をもとに、働き方やマネジメント、組織文化の違いを捉えながら、グローバル時代の新しい組織のあり方を探求している。